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日本人で虫歯にかかったことのある人は、平成十一年厚労省調べで永久歯は9歳で50%、15歳以上でじつに90%に昇ります。
口の中には300種類以上の細菌がいるといわれています。その中で虫歯の原因になる菌は十数種類で、誰にもいる代表的な菌がミュータンス菌です。虫歯菌は食べかすの糖分をもとに歯垢(プラーク)を作ります(歯垢の80%は細菌)。そのとき細菌から排出される酸により、硬い組織であるエナメル質や象牙質が溶かされてしまいます。これが虫歯です。
食べたら磨くという習慣をつけてください。特に寝ているときは唾液の量が減るので虫歯になりやすくなります。寝る前はより念入りにブラッシングをしてください。しかし歯ブラシだけでは全体の50%しか歯垢を落とせません。歯と歯の間を磨く糸ようじや歯間ブラシを併用してください。一人ひとり歯並びや、かたちがちがうので歯医者さんで自分にあった磨き方をしっかり教わってください。
子どものおやつや大人でも間食のとき、だらだら食べると少ない量でも糖質を口の中に長時間満たし続けるということになるので、なるべく時間を決めて食べるように心がけてください。食べ物は砂糖が多いほど虫歯になりやすくなります。糖質を抑えたものや天然素材の甘味料であるキシリトールの入ったものを選びましょう。キシリトールは細菌には分解できないため酸が出ません。また分解しようとエネルギーを使った細菌が減っていくので細菌の勢いが衰えて口の中の酸性度が低くなっていきます。結果的にキシリトールは虫歯予防につながります。食後キシリトールガムをかむのはよいことです(もちろんガムだけではだめですが)。近年ではリカルデントが開発され牛乳の蛋白質からつくられた天然成分に由来する乳蛋白分解ペプチド(CPP)と非結晶リン酸カルシウム(ACP)を混ぜたもので虫歯予防と歯の再石灰化(歯の質が元に戻る)に効果があるといわれています。リカルデントガム(キシリトールも配合されている)をかむこともよいでしょう。
フッ素は歯医者さんで塗ってもらうこともできますし、フッ素入りのハミガキ剤やうがい液を使用してください。そうすることにより歯の質が強くなり、虫歯菌の出す酸に溶けにくくなります。表面的な虫歯(歯の表面が白くなっている程度)であれば歯の再石灰化も期待できます。
一生自分の歯で食べられるよう定期健診を受けましょう。虫歯の早期発見・早期治療も歯を守る大切な予防策のひとつです。
松本協立病院 歯科センター
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