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戦火のひろがりによって心を痛めているお子様へ接する保護者様へ

松本協立病院 小児科医師からのお願い

 2月下旬からウクライナ情勢に関する報道が日々続いており、緊迫した報道に繰り返し触れることによりストレスを感じたり、不安が強まっているお子さんがいらっしゃいます。子どもは言葉での理解が未熟なため映像や画像の衝撃が大きく、影響を受けやすいとされています。2011年3月11日に発生した東日本大震災でも、衝撃的な映像を視聴することの影響が各方面から指摘されました。保護者の皆様や子どもに関わる関係者の方々に置かれましては、以下のことに留意していただきますようお願い申し上げます。

メディアとの付き合い方

 事実を知って自分で考えていくことはもちろん大事なことですが、SNSは衝撃的な映像を含む様々な情報が無加工・無配慮のまま拡散されていることも多く、強いストレスを受ける原因になります。インターネットの使用について改めてルールを確認しましょう。

例)使用時間を決める、使用目的をはっきりさせる、フィルタリング機能を使う、見たくない情報はミュート機能を使う、寝る前の使用は控える、インターネット以外の活動にも取り組む、など

子どものストレスサイン

 子どもは自分自身でもストレスに気づくことが苦手です。また、うまく表現できず、大人からすると理解しづらい行動がみられることもあります。以下のような場合は、お子さんが表現しているストレスサインかもしれません。
●行動の変化:学校へ行きたがらない、意欲が乏しい、攻撃的になる、親のそばから離れない、など
●からだの反応:食欲がない(あるいは過食)、痛みやかゆみの訴え、不眠、おねしょ、チック、など
●表情や会話:ぼんやりしている、些細なことで泣く、喜怒哀楽が激しい、笑わなくなる、など

ストレスサインだと思ったら

 まずは話を聞いてみましょう。話を聞くときは否定したり意見を差し込むことは避けて聞き役に徹しましょう。問題が解決しなくても気持ちを整理して楽になり、話を聞いてくれる人がいるという安心感が得られるかもしれません。また、話してくれないときは無理強いをせず、「いつでも聞く」というメッセージを送って話してくれるのを待ちましょう。
 症状が改善しなかったり、悪化していく傾向にある場合には、信頼できる第三者に相談してみましょう。どうしたらいいかわからないときや本人が希望する場合は、当院外来でもご相談ください。

戦争について聞かれたら

 具体的な解決策を提示することは難しいですが、一緒に向き合い正しく理解することで不安を軽減することができるかもしれません。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが【専門家がすすめる、子どもと戦争について話すときの5つのポイント】を公開したので、参考にしてみてください。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 専門家がすすめる、子どもと戦争について話すときの5つのポイント

https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=3849