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いのちと暮らしを守るニュース

いのちと暮らしを守る

ハローワーク前健康相談会

2009/04/28

松本協立病院医療ソーシャルワーカー 関原 尚美

「派遣村」がマスコミでも大きく取り上げられ、「派遣切り」など雇用破壊が社会問題化する中、松本協立病院と中信民医連労働組合では、ハローワーク松本前で健康相談会を行いました。

healthconsultation.jpgまず、ハローワークに職を探しに来られている方の多さに驚き、想像以上に深刻な状況であることを痛感しました。
健康相談に立ち寄ってくれた方々のお話しを聞くと、大半が保険証が無く、具合が悪くても受診せずにいる状況でした。
北海道から派遣の仕事で松本に来た矢先に「派遣切り」で職を失ったご夫婦、日系ブラジル人の方、高血圧だが未治療の方、糖尿病の治療を中断されている方。
20代,30代の若い方も多く、「国保に加入したくても収入がなく保険料が支払えない」「少し具合が悪いくらいなら売薬で対応している」など、自分の体調を気遣う余裕もなく、とにかく仕事を探さなければという思いでハローワークに通っている方が多いのだと感じました。
今回は測定できるものは血圧のみでしたが、血圧を測りその数値が正常値だとわかりとても安心していた女性がいました。「今日は来てよかった」と。血圧を測る機会はあってもその数値が正常なのか正常ではないのかの判断ができないのです。看護師が体に触れて血圧を測り、話を聞く。病院ではごく普通にされている行為が、一歩外に出るとこんなにも人を安心させることができるとは、と感じました。

「派遣切り」「雇い止め」「病気になる」ことも自己責任とされてしまう今。
しかし誰もが安心して生活したいと願うことは当然であり、憲法25条では生存権として保障されています。決して自己責任論で終わらせてしまうことではありません。

私たちは普段、主に病院に来られた患者さんの対応をしていますが、「患者になれない人たち、病院に来ることすらできない人々」がこんなにもいる現実をあらためて思い知らされました。
この現実をつかみ、把握していくこと、これが私たちの大切な役割の1つだと感じました。