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放射線と放射能の関係を電灯と光線の関係にたとえてみると、放射線は、電灯からの光線に相当し、放射能は電灯がもっている光線を出す能力・性質ということになります。放射線漏れは漏れ口をふさぐことで解決できますが、放射能漏れは漏れ口をふさいだだけでは解決しません。私たち院内で使用している放射線は体の中に残ることはありません。
回数はできるだけ少ない方がよいのですが一回に受ける放射線の量は極わずかですので、妊娠している女性以外はまず心配ありません。数回撮影することで病気を早く見つけ、早期治療ができるという利益の方が、X線被曝による損失よりもはるかに大きいと考えます。また、医療行為における放射線限度は決められていません。
1回の撮影で0.05mSV(ミリシーベルト)という被曝量です。この量は最近話題になっているラジウムやラドン温泉に1回入った時の被曝量と同等です。
普段生活していく中で宇宙や地面、空気や食べ物から放出される自然放射線により常に被曝しています。自然放射線による被曝は年間で約2.4ⅿSVで胸部X線を20回以上行ったのと同じ量になります。また旅行で東京-アメリカを飛行機に乗っただけで0.19mSVも被曝します。
胸部撮影の時は、下腹部を充分に防護できるため、胎児への影響はほとんどありませんが、医師にご相談のうえ検査する事をおすすめします。
妊娠していない時期のX線撮影により奇形児が生まれる確率が増すことはないでしょう。しかし、妊娠初期(妊娠3ヶ月まで)の放射線被曝は奇形児が生まれる確率を高めるため、できるだけ避けた方がよいでしょう。
病室での撮影において周囲に影響を及ぼすものといえば、撮影の際に発生する散乱線があります。これは撮影のためのX線が人体を透過するさいに人体を構成する分子との衝突などで散乱したX線で、エネルギーが低くそう遠くまでは到達しません。現在では2m離れれば影響がないとされていますし、胸部の撮影では50cm離れれば良いともいわれています。ですから仮に同室だとしても心配いりません。
放射線が体内に蓄積され母乳とか体から放射線を出すことはありません。
ただし、CT検査等の造影剤や、当院にはありませんが放射線同位体を体内に投与するRI検査やPET検査は投与されたものが体内から体外に放射線をだしますので母乳は一定期間控えた方が良いでしょう。
その他、不安なことや疑問に思うところがあれば当院放射線科までご相談ください。