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リハビリテーション医学は、疾患だけでなく「障害」を主要な対象としている点と、治療にあたりチーム医療・チームアプローチを必須とする点で従来の医学とは大きく異なっています。三次元の障害モデル(機能障害―能力障害―社会的不利)で患者の全体像を捉えて、生活の場についてまでアプローチします。(なおこれまで使用されてきた国際障害分類にかわって、WHOは2001年に国際生活機能分類を採択し、心身機能・構造―活動―参加というプラス面を強調する新しいモデルが提案された。)
疾患が治癒しない症例や、治癒しても機能障害を残した症例に対するアプローチ方法を持つのがリハビリテーション医学であり、廃用症候群を予防する観点や全人的に評価する視点を持つなど他科にはない特徴を持っています。リハビリテーション科(以下リハ科と略す)では、退院先の評価・調整を行うことや、多職種や家族参加カンファレンス、介護保険サービス利用の調整(ケアマネージャーとの連携)を日常不可欠の業務として行っており、リハ科研修はリハ科以外を専門とする医師にとっても将来役立つ有意義な研修になると考えます。
リハ科を専門にしようとする医師には3年間を研修期間として位置付ける。2年間を県連内で研修し一年を県連院所以外で研修を行うことができる。リハ科以外を専門とする医師、特に神経内科・整形外科・脳外科を希望する医師にとってもリハ科研修を行うことは大いに意味があり、6ヵ月前後の短期研修を受け入れることは可能である。
リハ科後期研修を行う病院は長野中央病院、健和会病院とする。
後期研修中に次に掲げる各目標を3年間で経験、獲得する。
長野中央病院は、急性期が主体の一般病院であり、回復期リハ病棟を併設し、近くに老健施設を持っている。ベッド周囲の空間整備、らくらく手すりや前方手すり型車椅子トイレの開発などADL自立度を上げる地道な努力が続けられている。
健和会病院は、一般病棟の他に療養病棟、回復期リハ病棟を有するケアミックス型病院であり、法人内に往診専門診療所を有し、民医連が運営する老健施設、健和会病院が嘱託医をしている特養と連携しており、急性期リハから回復期リハ、維持期リハ、訪問リハなどの幅広いリハビリテーションを行っている。長野県の高次脳機能障害者支援事業拠点病院に指定されている。
① リハビリテーションの理念や障害の概念、国際生活機能分類を理解し、生物レベル・個人レベル・社会レベルの3つの階層構造で患者を把握しアプローチする方法を理解する。
② 評価方法を理解し、自ら評価することができる。
③ 治療方法を理解し、適切な治療方針を立案することができる
④ 主要疾患を理解し、適切な診断・治療ができる