研修の質を高める多彩な取り組みPICK UP
他流試合「テレビケースカンファレンス」
テレビ会議システムを活用し、専門医への相談や他病院の研修医との合同カンファレンスを積極的に行っています。
また、他病院の企画する各種セミナーなどへの参加、学会への参加も保障しています。
総合診療研究会(ウィンターセミナー)
大学・他病院からの講師を招聘してのレクチャーやカンファレンスを行い、質の高い研修を保障しています。
これまで以下の内容で開催されました。
2008年「私が総合診療(ジェネラリスト)を選んだ理由」
講師:名古屋大学在宅管理医療部・地域医療センター 川尻宏昭先生
2009年「臨床の現場で役立つ感染症診断」
講師:洛和会音羽病院 大野博司先生
2010年「SpPinな身体所見」
講師:大船中央病院 須藤博先生
2011年「診断~外来を愉しむ、攻める問診~」
講師:藤田保健衛生大学 総合救急内科教授 山中克郎先生
2010年「SpPinな身体所見」
講師:大船中央病院 須藤博先生
【参加者の感想】
今回のお目当ては何と言っても大船中央病院 須藤博先生の講演&ミニカンファレンス。
総合臨床を勉強しているとよくお目にかかる名前ではありますが、実際にライブで講義を聞いてみるとどういう感じなのだろうかと大変興味がありました。
鉄欠乏性貧血では異食症なんてものが症状として書かれてあるけれど、実際には粘土を食べるなんて極端な人はそういなくて、例えば氷をやたらよく食べる事で鉄欠乏性貧血と分かったお話などは、まさに勉強になりました。
スプーンネイルはよく使う指にしか起こらない、だから親指・人差し指に圧倒的に多いけれど、5本指全てにスプーンネイルが出ていた女性は、実は話を聞くと片手でジョッキを5つ持つ飲み屋で働く人であったとか、職業まで推察できてくるのかと目から鱗でした。
講義中に先生が何度もおっしゃられておられましたが、「知らないと疑う事もできない。見た事がないのではなく、そういう目で患者を見ようとしてこなかったから見えないだけ。」という言葉が大変印象的でした。ミニカンファレンスでは、実際の症例を先生と一緒に考えていくという設定でしたが、先生がどの情報を手に入れた時に、何の疾患を考え、その次の一手をどうするのか決めていく過程は感動モノでした。
これほど豊富な知識を持つ先生でも、最初から疾患が見えているわけではなく、いくつも候補がある中からこれはありそう、これはなさそうというSpPIN、SnOUTを徐々に徐々に展開していく姿を見て、なるほど、現場ではこうやって頭を動かしているのかとこれからの自分が真似していくべき姿が見えた気がしました。
~2010年 研修医~
初期研修医・後期研修医のネットワーク「若手医師の会」
研修病院群の各病院で初期研修、後期研修を行っている医師が集まる「若手医師の会」初期研修や後期研修などの情報交換をはじめ、毎年春には初期研修医の歓迎会も行っています。